応仁悪童伝2021
寺稚児が主人公
稚児灌頂を受ければ菩薩の化身だから
抱いてよし!な基本設定をおさえ身分の違う稚児の待遇が
描かれます。稚児と僧の関係がわかる場面もありますが
あからさまな濡れ場シーンはないかも
でも稚児の全裸緊縛あり!
坊丸 仙千代も出てくる森乱メインの小姓同士のあれこれ、
仙千代が首筋にキスマークつけられたり、白拍子姿の美少年とか出てきます
信長様大好きで腹黒い乱丸最高、挿絵も素敵です
傾城徳川家康2019
能における少年の幽玄の美と男色が絡められ
「花月」など男色演目が効果的に使われます。
いきなり信長に口を吸われ、それに応える八歳の竹千代…、
世阿弥が足利義満に寵愛を受けたのと同じ十二歳で今川氏貞と相思相愛、
好いた相手のため和合の覚悟を決めた、そんな時
今川義元の趣味で全裸に透け透け衣装で「羽衣」を舞わされ直後に手籠。
化粧され振袖を着せられ、それを切り裂かれるなど、ネチネチ攻められ、
父親も義元の稚児だったことを知らされ闇堕ち。
服部半蔵に体を拭かせ、籠絡していくなど魔性が開花していきます。
信長×犬千代(前田利家)乳首攻めなども。
西郷どん!2017


女より主君に惚れる郷中教育
男同士で戯れるのが一般的だったこと
好きな少年と相撲を取ってムラムラしてしまうエピソード
子供の頃から男を相手にしてきたという月照さんとの初体験など
参考文献何ですか!とお訊きしたい
現代語訳 賤のおだまき 薩摩の若衆平田三五郎の物語 2017


待望の書籍化!
柳生非情剣/隆慶一郎 2014
「柳枝の剣」
将軍家光の剣の稽古相手の左門友矩との情愛
天王船 2006
「隠岐黒」傀儡師に扮した美少年アサシンが
用心深い助平おじさんの元にー
平蜘蛛の妖し夢 2004
上の「隠岐黒」が「二人の稚児」として収録
前田慶次郎異聞 2004
ひどいめにあってた美少年のりんちゃんが留蔵に助け出され
兄さん達と暮らしてた頃の話が微笑ましかった
大サービスの流血の初夜も大満足
瀧夜叉/皆川博子
文春文庫(絹様ご推薦)

「味方でいるより敵になるほうが絆は深まる」といい、
あえて友(美丈丸)と別れ敵方に身を委ねた蘆屋道摩(怪しい占師というか呪術師)。
道摩の美丈丸に対する、離れているからこそ深まる激しい“恋情”を読んでいくのも楽しいけれど、
術を使って体力消耗した道摩に精(液)を与える、道摩にメロメロな保憲、
道摩に術を教えた興世王、白髪の陰陽師・安倍童子などの個性的な登場人物も面白い。
久々に読み返し、昔の質の高かった頃のJUNE小説を読んでいるような気分になりました。
花闇/皆川博子 2016


幕末〜明治の歌舞伎役者澤村田之助の生涯
子供時代僧侶に執心される
色子として客をとる大部屋役者について
獅子の座 足利義満伝 2003
鬼夜叉(世阿弥)大好きでお泊まりさせてももじもじしてるだけだった義満を
鬼夜叉の方がリード、この時点では「お勤め」な感じだったけど、
30台になっても美しい世阿弥は以前より積極的で、夜の方も変わらず…。
ただ義満的にその時の一番の推しは、自分の命を狙ってる男で…、
力関係では思いを遂げることも可能だったのに、何かを待ち続けて数十年、
やっと心も体もひとつにー。すばらしい衆道作品でした。
これまでは世阿弥の容色の衰えとともに義満の心が離れ、
別の者に寵が移りーという展開が多かったけど、こちらはむしろ
年を経た方がいい関係になっててgood!
妖雲 大内太平記
/小川良
叢文社
メインストーリーとは違うところで展開する恋模様がBL並にロマンチック!
そして多数ある濡れ場が簡潔な表現ながらリアルで妙にエロ
身分違いの片思いが歪みに歪み、
相手を騙し不具者としてまでモノにする僧侶、
想い人のため命を張る猿楽舞の美青年、小姓大好きのバカ殿、
どこもかしこも衆道天国
仲蔵狂乱/松井今朝子 1998


中村仲蔵の生涯
衆道描写も少々
鬼ゆり峠 下 1997


美少年剣士のモブレがありますが
女色メインです
元禄心中記/栗本薫 1995


柳沢保明と松陰組
兄弟、小姓同士、父子などの心中もの10篇
元禄無頼上・下/栗本薫 1993


稚児 色若衆
烏珠抄/七条沙耶 1993
足利義満の寵愛を受ける鬼夜叉
春日局/杉本苑子 2010


竹千代の衆道狂いの描写があります
松尾半左衛門私記/杉本苑子 1998


松尾芭蕉の少年時代の主君
藤堂新七郎との衆道関係
光源院殿始末記『秋蘭という女』収録/杉本苑子1992


足利義輝のもとに夜伽の相手として
仕えるようになった少年
夜叉神堂の男/杉本苑子 1990


「夜叉神堂の男」
「山の上の塔婆」
寺稚児もの2篇
「雪うさぎ」「ほたるの庭」『二条ノ后』収録/杉本苑子1989


主君の寵愛を得る小姓など
鶴渡る/杉本苑子 1988


業務内容知らされず稚児小姓となった子の
初めてのお床入りが描かれます
でもちゃんと愛があります!
珠の段/杉本苑子 1987
謡曲「海人」をモチーフとした犠牲的な愛の話
歌舞伎の『細川の血達磨』の小説版?
濡れ場あり!
はれんち侍(『ああ三百七十里』収録)/杉本苑子1986
守銭奴の侍岡野左内が家中の美青年に恋慕
借金のある者たちに、返済金額を棒引きする代償に
その美青年を説得させる
蝶の谷/杉本苑子1987


芸の力で歌舞伎界の頂点に登りつめた
初代中村仲蔵
子方時代の男色模様
美少年の団十郎が訳あり浪人に猛アタック、年齢差カプ大ごちそうでした☺️
格調高い濡れ場もあり。やはり杉本先生は裏切りません。
後半、やむにやまれぬ事情があったことが説明されるまで、浪人は、単に兄嫁寝取って兄を不具にした人、という情報しかなく、団十郎、その人で大丈夫?と、心底このカプに想い入れることができないまま読み進めましたが、このあたりは意図的な構成だった…?
反古庵と女たち『雪中松梅図』収録/杉本苑子1985
四代目市川団十郎の衆道のお相手の美童
佐野川小吉との仲が裂かれるなど
孔雀茶屋心中/杉本苑子1985
陰間茶屋に売られた少年の話
男を相手にするすべを仕込まれる様子が
描かれる
華の碑文/杉本苑子 1977
世阿弥の生涯を兄ラブの弟の視点から描いたもの
きいてもないのに兄が寺稚児時代の辛いお勤め内容を事細かに語ってくれたり
弟の初お床入り失敗談などごちそうだらけです。すばらしい!
世阿弥「オルフェの水鏡」収録/赤江瀑 1988
足利義満が鬼夜叉を所望し寵愛する様が
描かれる
執念の家譜/永井路子1985

三浦光村と北条家の少年たちとの衆道関係
義経(上)/司馬遼太郎
お馴染み義経、遮那王時代の寺稚児生活!
初めてのおつとめが大変詳細に描かれてました
司馬先生はたくさん資料お持ちに違いない
春嵐に散るがごとく―恵慶と蘭丸

ご出仕前、十三歳の蘭丸には想い人が…!
森家に仕える忍の恵慶と契を交しちゃった蘭丸が殿の目を盗んで
義兄との愛をつらぬくおはなしたいへんシリアスですが
蘭丸の一直線ぶりがかわいくてなりません!
殿×蘭とは別モノとして楽しめました
城下の少年/南條範夫
五代将軍/南條範夫
少年行
/南條範夫
思春期の性欲をもてあました高杉晋作が美少年久坂玄瑞を偶像として崇め奉り
時に妄想を暴走させ…
肥大した自意識やらナルシシズムやら一通りこなして
肉体の成長とともにホルモンバランスが安定したころ
普通に落ちつく話でした
世継物語『元禄絵巻』収録/南條範夫
五代将軍綱吉の男寵
華麗なる割腹/南條範夫
三代将軍家光の死後
家臣たちの殉死を通して武士の美学が描かれる中
小姓と深い衆道の契りを結ぶものがいる
『蔵の中』 『白鑞少年』 『三つ首塔』
『真珠郎』 『仮面劇場』 『人形佐七捕物帳』/横溝正史
三人色若衆/横溝正史
われら旗本愚連隊/柴練太郎 1988
忍者からす/柴田練三郎 1997
山中鹿之介と尼子勝久との衆道関係
佐々木小次郎/村上元三
鬼平犯科帳/池波正太郎
「男色一本饂飩」
男色家の盗賊が出てきます!
剣客商売『隠れ蓑』『剣の誓約』/池波正太郎(未読)
『夫婦浪人』/池波正太郎
15年も同棲してるおっさん浪人二人の話
年長でタチの念者×年下の若衆という基本と外れ女房役の方が年上で
男色の道は多種多様と説明されてた
元禄色子/池波正太郎 1976
男色武士道『あほうがらす』収録/池波正太郎 1985
年を経ても変わらない小姓同士の情愛
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