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衆道歌舞伎 能 狂言 落語

<歌舞伎>

染模様恩愛御書(そめもようちゅうぎのごしゅいん) 
〜細川の血達磨〜 2010/3 日生劇場
「浅草霊験記」(実録本)などで知られる大川友右衛門の忠節話を元に芝居が作られ
江戸で『男券盟立願(おとこむすびちかいのりゅうがん)』が生まれた後
様々に書き直され繰り返し上演されたが、明治期男色が好ましくないという 風潮が強くなり、
小姓を腰元として改めるなど色々台無しなことになっていた。
その後平成十八年になって「衆道」を今日の視点でとらえ直し大坂松竹座で復活!
大川友右衛門(市川染五郎)が小姓の印南数馬(片岡愛之助)を見染め、
自らの身分を捨て去り数馬のために心を尽くし、結ばれます。
(性的関係であることがちゃんと描かれてますがコメディ表現でした)
義兄弟の契りを交わした二人は数馬の仇討ちを果たし、絆は更に深まるのでした。
そして後半、友右衛門は二人を結びつけてくれた恩人のため命を懸けて…
内容知らずに観て膝が涙で濡れました。
再演希望!
『毛抜』
弾正がお茶を持ってきた小姓をからかい
乗馬の稽古などと言ってセクハラしまくります
『鈴ヶ森』
お尋ね者の若衆白井権八が追ってきた雲助達を斬り倒すのを見た侠客幡随院長兵衛が
権八に惚れ込む。
こちらこちらの記事、1823(文政6)年の初演時、七代目市川団十郎(幡随院長兵衛役)と
五代目岩井半四郎(白井権八役)の衆道(男色の道)が演技に反映し評判となった。(現実の関係が演技に反映して)とあるのは、
役柄が衆道関係であるのはもちろん、それを演じた役者二人の衆道関係が演技にも反映されたと読めるのですが!
権八&長兵衛役は江戸の公式カップルでがっつりまぐわってる男色絵が多くあるそうです!
歌舞伎世界の男色についての記事
その他
『男色加茂侍』
『心中萬年草』(1708)
心中宵庚申 』(1721) 衆道からみの恋劇
『大江山酒呑童子』
主人公が衆道好みで、色小姓に逢ってその頼みを引き受ける、という発端で
稚児とのラブシーンもあったそう!
『病桜瓢簞○(やよいざくらひさごのまくばり)』
清水観音の裏山の池、情の深い捨若丸が大石を背負わされて淵に沈められ、
その名を児ケ淵と仇名されたということがあり、実は捨若丸の石川五右衛門が、
この池へ沈められていた雨竜の名剣を取り得んための計略であった「児ケ淵(郡司正勝)」

『傾城稚児淵』
『氏神詣』
氏神詣へ向かう道すがら、茶坊主の告げ口で一人の小姓が殿様の寵愛を特別に受けていると知り他の小姓達が嫉妬する (江戸男色考悪所篇)
『浪人盃』
昔の衆道相手との再会の話(江戸男色考悪所篇)
『お萬源兵衞薩摩歌』(1721) 
(男色の日本史)
『桜姫東文章』(1817)
江ノ島の稚児ケ淵伝説を採り入れた
建長寺の僧、自休と、相承院の白菊の心中もの
『児淵花白波』(1817)奈河晴助作 
(男色の日本史)
『浅草霊験記』(1829)近松徳三作 
(男色の日本史)
『志らぬひ譚』(1853)黙阿弥脚色
美少年が美貌を武器に父の仇を籠絡
『三人吉三廓初買』(さんにんきちさくるわのはつかい)(1860)二代目河竹新七(黙阿弥)作
女装の美少年であるお嬢吉三がお坊吉三と恋に落ちる
(以下『MLMW第3号』堂本正樹さん記事「新カブキと嫩むらさき」より)
『聚楽物語』
(昭和43)本来は美少年を愛した秀次と三大美少年の一人不破万作が描かれるが、この時は秀次と石田三成の間者関萬弥。若衆が色と謀略をからめて暴君の膝にしなだれる…
『成政』(昭和43)三島由紀夫が「ぼくの好みではこれが一番」と推したのが通った。
戦国の普通の風習として男色を描く
『戦国流転記』司馬遼太郎の『割って、城を』を今日出海が脚色、茶人古田織部が大阪城と内通した罪を問われて切腹したとする史実を裏返した作。織部に瓜二つの身代わりの浪人を仕官させるため、美少年を遣し、男色によってその一命を釣りとる。
『世阿弥』将軍義教と色若衆が花道で抱き合う
『春日局』三代将軍家光の若衆好きを乳母の春日局が心配する
『千姫春秋記』家光の男色をモチーフとする。姉千姫に対する近親相姦的恋情の抑圧が美少年愛好になったとする解釈

<落語>
『お釜さま』
天保15年、江戸の小伝馬町にあった呉服屋「鳥屋」で、番頭が小僧(丁稚)に性的虐待した末に気絶させてしまった事件が表沙汰になったことにより制作された。
番頭が奉公人の小僧を弄び、代償として金を与えていたが、
藪入りの日、小僧が実家に戻ると財布に大金を発見した両親に咎められ、番頭との関係を
説明する、というもの。『藪入り』のタイトルで書き換えられ、男色の部分は鼠取りの報酬となっている。
<能>
『鞍馬天狗』
『谷行』
峰入りの行者が弟子の童を谷行(山伏道の私刑で、峰人り中に発病したものを、山神のとがめと考え、谷に突き落として殺すもの)にせられ、己もまた死なんと嘆く。発病した童を、先立の山伏が膝枕に寝させる等、他に類を見ないポーズがある。
『東心坊』

『泣不動』
『親任(ちかとう)』
『粉川寺』寺院の稚児が成年男子を見初める。
寺では二夜旅人に宿をせぬ夜がある。その夜に行き当たった都の旅人が途方にくれていると、この体を見た梅夜叉という稚児が旅人に心を寄せて文を落す。

そこには稚児の生い立ちが書いてあり、稚児の親族であるといえば宿を与えることができると指示されていた。指示通り宿を得た旅人と稚児は愛を交わす。
旅人は翌日出立するが、その後も稚児との夜が忘れられず再び寺を訪ね身分を明かす。
旅人は杉村弾正少弼という名のある人物、そして弾正は梅夜叉を伴い都に帰るのでした。

『大江山』
『菊慈童』
『花月』
『松虫』
『三井寺』
『花軍』
『経正』
かつて仁和寺で、覚性法親王に寵愛された経正が、
自身のための追悼の法要の営まれる中姿をあらわす

<狂言>
『八尾』
八尾に住む男が死に、六道の辻で、閻魔に地蔵から預かった手紙を差し出すと
閻魔は、かつて美僧だった地蔵と深い仲だったことを語り出す。
男は地蔵の縁者で、手紙には男を極楽にやらなければ地獄の釜を蹴り割るとあり
閻魔は頼みを聞き入れざるを得ない…

『文荷』
太郎冠者と次郎冠者が、主人が恋する稚児、または成人の男子に宛てた手紙を運びます

『老武者』 宿に泊まったお児の盃をいただこうと押しかけた若衆(若い男衆という意味)と老人組が 争い始めるが、若衆たちが老人を取り押さえて抱きつくと… 老人と若衆がカップルになってしまうというオチ、すごい見たい


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