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shinobu様ご推薦 坂田靖子

【坂田靖子】



『薔薇だらけの庭坂田靖子』(白泉社/花とゆめコミックス『エルドンの夜』収録)
タイトルどおり「庭じゅうに薔薇の咲きほこる館」に家庭教師としてやってきた男性が、
生徒の美少年やその父親からもせまられる受難(?)劇。
同単行本に収録された「避暑地の出来事」は、
マザコン美少年エルドンを主人公にしたシリーズの1本だが、
こちらもオチに男色家がからむ軽いタッチのコメディ作品となっている。


『村野』坂田靖子
やはり初期「JUNE」に掲載された作品が中心のショートストーリー集。
男×男ネタでもこれだけ遊べるという小粋な作品集です。


『アモンとアスラエール』坂田靖子 新書館 ペーパームーンコミックス  

今ではファンタジー系の漫画家として名高い坂田靖子さんですが、
彼女の本領はこうした“英国の匂い”のする作品群にあるのではと今でも思います。
本作は坂田さんが70年代に主催されていたオリジナル同人誌「ラヴリ」に発表したものを、デビュー後、
新書館が単行本として発売したもので、英国(と思われる)の高等学校~大学を舞台に、
奔放なアモンと生真面目な優等生アスラエールのねじれた関係と葛藤を描くもの。
弱みにつけこんで、じわじわとアスラエールを破滅へと追い込んでいくアモンと、
どうにか彼の呪縛から逃れようとあがくアスラエールの葛藤のぶつかりあい、すれ違いがスリリング。
もつれた糸のたどりついた先に、エゴと愛情は紙一重、という人間の業を感じます。
同時収録の、アモンと上級生ヘンリーの関係を描いた「金色の午後」、一枚の手紙が、
再会した青年二人の間に波紋を落とす「ゆふすげびと」など、
やはり同人誌からの再録作品もそれぞれ味があり、読み応えのある短編集です。

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