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shinobu様ご推薦 魔夜峰央

「妖怪妖女観音」魔夜峰央(白泉社文庫『妖怪缶詰』収録)
若い娘が何人も行方不明になっているとうわさのある町で、お遊は光淋という美しい青年に出会う。
山寺に一人住む彼を訪ねたお遊は、そこに並ぶ何体もの美し
い観音像を見る。
しかし、それらの像の正体は……。
色子として山寺に売られてきた男の、その無残な過去への復讐を描いた怪異談。
『パタリロ!』『ラシャ―ヌ!』などのギャグ漫画で知られる作者の初期短編だが、
緻密な人物像にベタを多用した画面構成、現在に至る個性を確立しながらシ
リアスな一面が前面に出ている作品。


『ラシャーヌ!』魔夜峰央(白泉社文庫/全4巻)
インドの富豪の息子ラシャーヌは、美貌に恵まれただけでなく、
拳法の達人でも
ある美少年。異常に惚れっぽい彼は、行く先々で出会う美男美女とすぐ恋に落ちるが、
あまりにも破壊的な性格(どの程度かは本編を読んでお確かめください(
筆致に尽くしがたいものがあります)
ゆえか、それとも単に恋愛運が悪すぎるの
か、ことごとく彼の失恋に終わり……。
という定石のストーリーで進んでいくシ
リーズだが、ギャグのセンスがいいのかキャラが立っているからか、
はたまたス
トーリーづくりの上手さからか、毎回飽きさせなかった。当初は『パタリロ!』よりもシリアス・ムードで、
ミステリータッチの作品が多かったが、シリーズの
進行と共にギャグの比重の方が重くなった印象が。
特に終盤、結婚して息子を持
ってからのエピソード「PaPaラシャーヌ」では、
ストーリーテリングよりも明ら
かにギャグ描写のほうに力に重きが置かれている。


『パタリロ!』魔夜峰央(白泉社/花とゆめコミックス/1~77巻・以下続刊)
常春の国・マリネラの国王にして、天才的な頭脳と、
それに比例する奇奇怪怪な
性格の持ち主パタリロが巻き起こす騒動を描いた、言わずと知れた悶絶ハイパーコメディ。
男色ネタも豊富で(というかそれが話の中心になることが多い)「美
少年殺し〈キラー〉」の異名をとるMI6のバンコラン少佐を中心に、
彼のパートナ
ーで元殺し屋の美少年マライヒ、パタリロの部下で、普段は全員同じ顔をしているが、
ひと皮向けば美青年揃いのタマネギ部隊など、どちらを向いても男×男関
係が乱れまくる中、シュールなギャグが炸裂する。
が、何よりすごいのは連載が
まだ続行中ということと、ギャグなしでも十分話が成立するほど、
ストーリーの
骨格がしっかりしていることで、言ってみれば定番のキャラを使った読みきり短編を連載し続けているような内容は、
結構な偉業といえるのでは。ただ、テンシ
ョンが衰えないのは立派だが、最近ちょっと下ネタに走りすぎの感があるのが寂しい。
本編の他、「パタリロ西遊記」「パタリロ源氏物語」などのアナザー・ストーリ
ーもあり、
こちらも単行本が続々刊行されている。花とゆめコミックスのほか、
文庫、選集なども有り。

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