忍者ブログ

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

男色、同性愛が描かれる小説、エッセイ、物語(国内 近世以降)2/2

芥川龍之介全集第23巻 1998

『VITA SEXUALIS』『SODOMY の発達(仮)』



菊慈童
/円地文子 1987

老齢の能楽師がその昔12、3歳の弟子の美少年を強引に
手籠にし、その後能をやめ日本画家になった少年(ごついおっさんになっちゃった)
が描いた絵のモチーフの中に当時の二人の秘めごとを見出し、その絵を強引に買い取る
エピソードがあり、そんな二人のかつての姿を稚児草子に見立て、女性作家が妄想を
爆発させ体調まで崩してました。

淫月/福島次郎

「蝶のかたみ」
米兵の強姦されたのをきっかけに女装に
身をやつすようになった弟を同性愛者の兄視点で

夕化粧/石川貴一 

「明烏偐泡雪」「堕天使素描」「男色花物語」「艶花獄秘戀」他 


二青年図/岩田準子  新潮社
  

岩田準一のお孫さんが書かれた乱歩先生と岩田準一さんの
プラトニックラブのおはなし
でも夢か現かという中で一度だけ事に至ります
岩田準子さんは準一さんの日記を受け継いでおられるので
どこからどこまでが創作なのか…!

村山槐太耽美怪奇全集

同性愛者である槐太に言及した
乱歩のエッセイなど



わが師 折口信夫
 
先生の身の周りの世話を焼いていたお弟子さんが出征するに際し、指名を受けその
お役目を引き継ぐことになった筆者が先生に夜這いをかけられ全力で拒絶。
激しく怒り、一時は絶縁を決めるがずるずると引き止められ結局同居、
〜「ぼくの言うことを聞くか。聞くか。」先生が、蒲団の上から抱きすくめるようにして、
私の体をゆすぶったのは、それから数日後の夜だった〜
と、何度も危うい目にあいながらもなぜか側を離れることが出来ず…
ギリギリの攻防戦に疲れ逃げ出すと、先生が実家まで血だらけになりながら線路歩いて探しに来るし
その後先生はお弟子さんと養子縁組、
先生が中学の頃、同級の男子生徒に想いを寄せられた話なども。

口ぶえ/折口信夫 2010


観樹将軍回顧録/三浦 梧楼 1988

陸軍士官学校長の回顧録
士官学校の生徒が幼年学校の生徒に夜這いをかけるのを
いくら柵を高くしても効果がなかったため
凌辱に甘んじる者の方を罰したなど

男色/水上勉 1969

俘虜記/大岡昇平
  
俘虜収容所の演芸大会で、女装の歌姫がもてはやされ
以降女装が大流行り、多数の男性が彼らに魅了され、女形たちは
男子を誘惑するのを好んだ…

陸軍幼年学校よもやま物語 
  
目当ての少年をよってたかって裸にしてしまう『解剖』や
美少年だった著者がえこひきされたり、同期生に告白されてとまどったり
下級生に憧れた思い出など。

初めて人を殺す

捕虜を殺すことで性的に興奮し当番兵を抱いて寝る大尉の話など

桜と剣/村上兵衞


帰らざる夏/加賀乙彦(1993)


自衛隊裏物語
 
 
女装癖を直すため父親に自衛隊に入れられた青年が、男だけの世界で
逆に刺激されてしまった話や
男色家の元幹部が六本木にバーを開いたという都市伝説などについて

 


地上1995

稚児をめぐる中学生の争闘が描かれる





孤島の鬼/
江戸川乱歩
  


暗黒星/
江戸川乱歩

わが夢と真実/江戸川乱歩

中村勘三郎に惚れた話


草の花/
福永武彦
  

蟹工船
1954
  
漁夫と雑夫の少年の情事や夜這いの描写がありました


当世書生気質/
坪内逍遥
  
『三五郎物語』(男色小説)を愛読している硬派の書生が中国の龍陽君を例に

男色を賛美しますが実践はしていないようでした

ヰタ・セクスアリス/森鴎外

 
ドイツ語学校の寄宿舎で年長の書生に

やられそうになります


幽霊 /北杜夫
 

仮面の告白/
三島由紀夫


 殉教/
三島由紀夫




幼少時代 /
谷崎潤一郎
 
9歳の頃、酔った将校にかどわかされそうになった話
日清戦争後美少年趣味が盛んになり、
美少年を追いかける書生風の男がいることなど

陰翳礼讃




或る男/
武者小路実篤


自伝作、結婚したら子供が出来ると思っていた思春期、
中学の同級生を美しいと思い、相手も自分に好意を
持っているらしいことを喜んだ思い出が語られます
同級の餓鬼大将が美しい子達に無理な要求をし、
それが通っていたことなど
自身は美少年ではなかったので男色の犠牲にはならなかったそうで

人生逃亡者の記録 /きだみのる 1972

鹿児島の中学の寄宿舎で行われていた「尻突き」など
自伝的エッセイ


/犬養健
同性愛の中学生が出てくるそうです




富士/徳富蘆花 蘆花全集〈第1-20巻〉 (1928年)
中学校の男色





思い出/太宰治
 
自叙伝的小説

同じクラスのいろの黒い小さな生徒とひそかに愛し合った…

少年/川端康成
寄宿舎で同室だった年下の少年への愛 



近代日本のセクシュアリティ 35―
同性愛言説・性教育からみるセクシュアリティ
文藝作品に描かれた同性愛

 
明治〜昭和初期までの文藝作品アンソロジー
志賀直哉に惚れていた、里見弴がその思い出を書いた「君と私と」収録

里見弴随筆集
 
十二、三の時分、私は確かに志賀君に惚れていた…という
「志賀君との交友記」収録


雑記帖―里見弴未発表原稿集

友人同士の恋に挟まれたり、自分に想いを寄せる少年に抱かれて寝たり、
書生と互いを性処理の相手としたり…
ほぼ自伝に近い男色エピソード満載の「小説二十五歳まで」収録

僕の大好きな青髭 1980


流域 収録「酷愛」小川国夫 1978

発表は昭和36年
同性を愛する<私>の精神の振幅が揺るぎない
端正な文体に刻まれていてまぎれもなくひとつの
日本の青春像を感じさせる(MLMW記事)




稚児殺し/倉田啓明
 
少年同士の恋愛が官能的に描かれる
「若衆歌舞伎」
かねてから思い合う14歳の少年と歌舞伎役者の美少年が若衆姿に扮装し、
屋根船の密室で思いをとげる…
「稚児殺し」
ミッション系旧制中学に所属する少年が、下級生を愛し、
ついにはその愛が相手を殺してしまう


夜の髪/山崎俊夫


童貞
/山崎俊夫


美童/山崎俊夫
 


燃ゆる頬 1932

私は、同級生の三枝と同室になった。
彼は円盤投げ選手の魚住に愛されていたが、
やがて「私」と「友情の限界を超え」た関係になり…


自叙伝/大杉栄 1923

大正期の思想家の自伝
陸軍幼年学校の生活を回顧し
先輩に教えられ、下級生の寝室を襲ったり
「少年(軍隊用語で美少年のこと)」をからかったことなど

国粋1920 (未読)
「稚児と妹」室生犀星 
上級生下級生の間で言われる「稚児」の話が出てくるそうです!


狂雲集/一休宗純 2001

コヤブ歴史堂でとりあげられた男色詩とその訳があります
他にも少年愛いっぱい出てきた

 











PR

Copyright © syudo : All rights reserved

「syudo」に掲載されている文章・画像・その他すべての無断転載・無断掲載を禁止します。

TemplateDesign by KARMA7
忍者ブログ [PR]